ここらの連中は大概気前がいいようだ。
冗談半分の噂話に混じって、ちらほらと使えそうな話を耳にする。
これでも少し鼻が利く方でね、適当に選り分けてまとめとくことにしよう。
それにしても、みんなガードが甘すぎて拍子抜けするね。
まあ確かに、交渉術に疎い坊ちゃん嬢ちゃんも少なくないようだが……
所詮は腕っ節自慢ばかりの集まりってことかい? なんだかねぇ。
―――
月刊ヒゲマニア・創刊号(参考)
島内のヒゲ分布が一目瞭然だとはねぇ、なんてことを……
話のついでに軽く読ませてもらっただけだけど、こいつは凄いね。
自費出版のようだが出来すぎてる。オネーサンが花マルつけたげるよ。
まだ出版数が伸びてないから、こっちで仕入れるだけの部数がないんだよね。
どうするかなー。 誰かからもらえないもんかな。
ところで、髭リストに
記載漏れがあったって話も聞いたよ。
あ、でも期間限定の単発モノだから省いたのかも分からんな。
技術の訓練にも色々
アタシ達のまず鍛えるべきところ。
それは能力
[アビリティ]じゃなく、技術
[スキル]だ。
……まあ世の中、必ずしも技術と呼ぶに相応しいスキルばかりじゃないってことさ。案外普通に使えそうなのもあるけど。
―――
さて。 話は変わる。
デートってヤツの相手に選ばれちまったわけだが……
いや、確かに応募はしたがね、したけどね。
瑞々しいお嬢ちゃんが他に大勢いただろうに、なんだってアタシが。
こんな旬の過ぎたのが相手だよ? 本当にいいモンなのかい?
……ここでぼやいても仕方ないんだよな。
海辺の服ってヤツも用意していただけるそうだし、素直にエスコートされるかァ。
にしても夜のデートってぇとアレだね、オネーサン余計な期待しちゃいそう……。
PR